安藤忠雄氏が寄付「こども図書館」、公園内の階段に沿った扇型に 同氏が提案書
- 2019/11/15
- 00:26
神戸市は14日、建築家の安藤忠雄氏が寄付を申し出た「こどものための図書館」で、建物などの概要について安藤氏から提案書を受け取ったと発表した。安藤氏は、公園内に現在ある数段の階段に沿った扇型の建物を提案。構造は鉄筋コンクリート3階建て、延べ床面積約750平方メートルを想定した。東遊園地の管理棟3階と渡り廊下でつなぐ計画という(完成予想図=神戸市提供)。
安藤氏は9月13日に久元喜造市長と神戸市役所で記者会見し、安藤氏が建設費と設計費を神戸市に寄付する形で東遊園地(神戸市中央区)に図書館を建設する構想を発表。安藤氏が今回、構想した内容を正式に神戸市に提示した形だ。神戸市は今後、予算措置などに関連する市議会の議決を得るなど必要な手続きを進め、建設に向けた調整を進めるとしている。
神戸市は合わせて14日、「東遊園地にぎわい拠点施設運営事業」の優先交渉権者に、株式会社村上工務店(神戸市兵庫区)が代表法人を務めるグループを選んだと発表した。セミナーやイベントに使用する約240平方メートルの鉄骨1階建ての拠点施設「URBAN PICNIC(アーバンピクニック)」を整備し、運営する。村上工務店の村上豪英社長は、東遊園地を活用する社会実験アーバンピクニックで中心的な役割をはたした。
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