TOAの前期、純利益16%減 交通向け伸びず2期連続減益、中期計画を下方修正
- 2017/05/02
- 18:18
TOAが2日発表した2017年3月期の連結決算は、純利益が前の期比16%減の17億円だった。2期連続の最終減益。国内では駅舎や鉄道車両などの交通向けが伸び悩んだほか、米国でも交通向けの納入が18年3月期にずれ込んだ。欧州・中東・アフリカでも販路拡充に向けた販売費の増加などが響いた。防災向けの新製品や、米国の教育向けののびでは補えなかった。
売上高は7%減の425億円、営業利益は19%減の29億円だった。売上高を地域別で見ると、全5地域で減収。国内が3%減の274億円、米国は20%減の31億円、欧州・中東・アフリカ14%減の43億円、中国・東アジアは28%減の15億円だった。期末配当は従来予定の10年を2円積み増し、前の期と同額の年22円(うち中間10円)とした。
18年3月期の連結業績予想は純利益が29%増の22億円の見通し。新製品の投入と販路の拡大で増収増益を目指す。売上高は11%増の470億円、営業利益は23%増の36億円を見込む。15年5月に公表した中期経営計画では最終年度の18年3月期に売上高550億円、営業利益55億円などを目標に掲げたが、前期の業績が想定を下回ったことから下方修正した。
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