アサヒHD、今期年間120円配に大幅増額 4〜9月期は純利益6%増

20181025アサヒHD決算グラフ

 貴金属リサイクルなどを手がけるアサヒホールディングスは25日、2019年3月期の年間配当金を前期比57円増の120円にすると発表した。このうち中間配当は60円にする。従来予定の年74円配から大幅な増額に踏み切る。4月に示した21年3月期を最終年度とする中期計画のうち「30%以上」としていた配当性向を見直し、「50%以上」に引き上げて株主への利益配分を強化する。

 今回の中期計画の期間中には3年間累計で370億円の営業キャッシュフローを見込む。このうち焼却炉の新設や米国での金の精錬設備など成長戦略投資に185億円、既存設備の更新投資に30億円を充てる計画だ。残りの155億円を全額配当に回す計算という。18年9月末の株主に対しては1株あたり60円を配当することで配当総額は23億8900万円と、前年同期(30円配)の9億8400万円から急増する。

 同時に発表した2018年4〜9月期の連結決算(国際会計基準)は、純利益が前年同期比6%増の45億円だった。ほぼ従来予想並み。主力の貴金属事業で、パラジウムの国際相場が堅調に推移した恩恵を受けた。さらに貴金属全般の販売量が増加した。売上高に相当する売上収益は5%増の603億円、営業利益は8%増の68億円になった。

 2019年3月期の連結業績予想は、国際商品市況を見通しにくいことなどから従来予想を据え置いた。純利益は前期比1%増の95億円になる見通し。9月までの進捗率は48%になっている。

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