久元神戸市長、ポートライナー8両化「10年もかかってはいけない」

20180217久元市長予算記者会見

 神戸市の久元喜造市長(写真=神戸市が公開した動画より)は2018年度予算案についての記者会見で、神戸の都心・三宮と神戸空港を結ぶ新交通システム「ポートライナー」を8両編成化する時期について「10年もかかっていたら、いけないと思います。もっとスピード感を持ってやらなければ」と述べ、対応を急ぐ方針を強調した。8両化が実現する時期を記者に問われ、久元氏は「スケジュールはまさに今年検討する」としながらも、自らの感触を語った。

 4月に民営化を控える神戸空港の利用者数は、2017年に304万人と過去最高を記録。さらに利用者を伸ばすには、ポートライナーの輸送力を高める必要があるとの指摘は多い。加えてポートライナーが通る人工島ポートアイランドには大学が4校もある。神戸医療産業都市では企業の進出が進み、兵庫県立こども病院や神戸アイセンターなど病院も相次いで開設された。

 1981年に開通した際と比べて格段に多くの乗客が通学、通勤、通院でポートライナーを利用しているのが現状だ。ダイヤもすでに限界近くまで過密になっているため、現在は全列車を6両編成で運転するポートライナーを8両編成化して、混雑を緩和する案が浮上した。

 久元氏もラッシュ時の混雑について「かなり限界」とみる。このためポートライナーの8両編成化は「できるだけ早く実現させなければいけない」と述べた。ポートライナーの輸送力増強については18年度に検討経費として3500万円を確保。ただ8両編成になればホームの延長なども必要とあって、数年程度で実現するとは考えにくい。久元氏は、路線バスの増発といった「短期の対応策と組み合わせて、住民や来街者の足を確保しなればならない」と話した。

 記者会見は報道協定に基づいて事前に収録したとみられ、神戸市は記者会見の動画を16日に公開した。

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