毛髪で健康状態を診断 アジュバン、理研などの共同研究に参加

 アジュバンコスメジャパンは27日、毛髪から取り出した情報で健康状態や病気の診断などを目指す「毛髪診断コンソーシアム」の共同研究に参加すると発表した。コンソーシアム(共同事業体)には理化学研究所やアデランス、ヤフーなど18社・機関が参加し、毛髪情報で向こう2年間に1万人のビッグデータを構築。疾患に関連する指標(マーカー)物質の特定などにつなげる。

 これまでの健康診断では採血や尿検査、血圧測定などが広く普及しているが、いずれも直前の食事や水分摂取量などに結果が左右されやすく不安定なデータでもある。一方で、「最近まで生きていた細胞」である毛髪を健康診断に活用できれば、身体への負担も少なく安定したデータを集められるはず。理研・多細胞システム形成研究センター(CDB、神戸市中央区)の辻孝チームリーダーが構想した。

 参加する各社は科学的な知見を持ち寄り、新たな健康診断や疾患診断の手法を確立したり、新手法が社会に定着するためのシステム開発などに取り組む。アジュバンもヘアケアに関わる企業として参加を決めたとみられる。構築したビッグデータは、共同事業体に参加する各社がヘアケア、健康維持、食生活の改善、健康食品の開発などの新規事業の展開にも活用できる公算だ。

20171227毛髪診断コンソーシアム構成

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