三宮の夜空、自分で花火を打ち上げる AR活用の実証実験が始まる・U.など

20220806三宮AR花火

【神戸経済ニュース】映像を活用した体験型展示の制作などを手がける「U.」(ユー、神戸市灘区)と、デザイン事務所の神戸デザインセンター(神戸市中央区)は5日から、阪急神戸三宮駅の北側にある広場(サンキタ広場)でAR(拡張現実)技術を活用して、スマートフォンに映った三宮の夜空に花火を重ねて表示できる実証実験「まちそら花火」(1枚目の写真)を始めた。広場に面する三宮OSビルに設置する大型ビジョンのイメージも表示することができるのが特徴だ。21日まで。

 大型ビジョンを設置する予定である三宮OSビルの壁面に、大きなQRコードを設置した。そのQRコードを、スマートフォンなどのカメラで読み取れば準備完了だ。ブラウザが自動的に起動して「花火を打ち上げる」というボタンを押すと、しばらくすればカメラで映した三宮の空に花火が打ち上がる(写真)。その状態で再びQRコードをカメラで捕らえようとすると、そこに完成した大型ビジョンのイメージを映し出す。大型ビジョンには、すでに広告などのコンテンツを用意した。誰でも無料で試すことができる。

 AR技術を活用することで、街の風景の変化を伝えられることに着目。三宮再開発で変わりゆく三宮の風景のビフォーアフター(事前と事後)を可視化する。「今後はこう変わる」という多くの人の理解を支援するツールとしてAR技術が広まるかなどを、今回の実証実験で検証したい考えだ。大きな音や煙が出ることもなく、密集にならなくても見られる花火とあって、新たなエンターテインメントとして定着するかなども検証するという。

 三宮周辺ではバスターミナルの建設に向け、複合ビル「サンパル」の解体が始まるなど、さまざまな「ビフォーアフター」の変化が訪れる。U.と神戸デザインセンターは引き続き連携し、別の場所でもARを使った街の変化を伝えるコンテンツの実証実験に取り組みたい考えだ。

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