山陽電の4〜6月期、純利益は3.1倍 乗客数が回復・百貨店も来店客数増

20220806山陽電

【神戸経済ニュース】神戸と姫路を結ぶ路線が主力の山陽電気鉄道(9052)が5日発表した2022年4〜6月期の連結決算は、純利益が前年同期比3.1倍の6億4800万円だった。新型コロナウイルスによる行動制限が解除されたことで、外出を控える影響が後退。運輸業では鉄道の乗客数が増加し、流通業では百貨店の来店客数が増加した。増収効果で利益も増加した。

 売上高に相当する営業収益は9%増の86億円、営業利益は2.7倍の8億7300万円だった。事業の種別(セグメント)では、前年同期に赤字だった「運輸業」「流通業」がそろって黒字に転換した。運輸業では路線バスの乗客増に加え、前年同期に開催しなかったバス旅行を再開したのも寄与した。流通業では、主力の山陽百貨店(姫路市)で婦人雑貨の販売が好調だった。

 23年3月期の連結業績予想は、純利益が前期比66%増の20億円になる見通し。従来予想の21億円から、やや下方修正した。電車の動力である電力の料金や、バスの燃料価格などエネルギー価格の上昇が当初の想定を上回ったため見直した。営業利益は93%増の28億円を予想。従来予想は30億円だった。

 営業収益は11%増の380億円を見込む。従来予想は378億円だった。営業収益は「不動産業」でマンションの販売が進み、今期の引き渡し件数が増える見通しになったのを反映した。

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