兵機海運、今期純利益57%減 前期に特別利益・貨物回復で増収
- 2021/05/14
- 02:16
内外航路と倉庫を手がける兵機海運(9362)は13日、2022年3月期の連結純利益が前期比57%減の1億4000万円になりそうだと発表した。前期に旧摩耶倉庫の売却益を特別利益として計上した反動があらわれる。前期に新型コロナウイルスの感染拡大による影響を受けた輸送貨物は回復するが、増収効果での増益では補えない見通し。
売上高は4%増の135億円、営業利益は8%増の2億円を見込む。新型コロナの影響が大きかった内航の主力である鉄鋼輸送は、前期の後半から徐々に回復。自動車生産や建設需要などの回復に合わせて、鉄鋼の輸送は今期も回復が継続するとみる。兵庫埠頭物流センター(神戸市兵庫区)では危険品や化成品の取り扱いも好調が続く。
同時に発表した2021年3月期の連結決算は、純利益が前の期比2倍の3億2400万円だった。特別利益として計上した旧摩耶倉庫の売却益2億9800万円が押し上げた。本社社屋の特別修繕費1億円を吸収して増益。ただ新型コロナの影響で内航・外航の取扱貨物が減少し売上高7%減の130億円、営業利益は32%減の1億8600万円になった。
年間配当は前期据え置きの50円(中間なし)とした。
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