神戸市・出光・横河ソリュ、上水道のポンプ場と蓄電池で「VPP」実証実験

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 神戸市水道局と出光興産、横河電機の子会社である横河ソリューションサービスの3社は18日、水の安定供給を維持しながら、電力の需要動向に対応して上水道のポンプ場(写真=神戸市提供)を稼働させる「VPP」の実証実験を開始した。昨年度に続く第2回の実証実験で、今回は対象とするポンプ場を17カ所(前回は4カ所)に増やしたうえ、出光興産が神戸市内に設置した蓄電池を組み合わせて電力の需給調整の精度を上げる。

 VPPはバーチャル・パワー・プラントの頭文字。現在の主流である電力需要に応じて発電側の供給量を変える方式とは逆に、電力の需給がひっ迫した場面では大口の電力需要を抑えることで、電力の供給余力を生み出す。供給量が一定ではない再生可能エネルギーの導入を拡大するための、鍵になる技術の1つとされる。上水道のポンプ場は神戸市内に51カ所あるが、電力をたくさん使う大型のポンプ場は1日の中で稼働しない時間帯もあり、電力の需給調整に協力できると判断した。

 神戸市水道局のポンプ場も含めた電力の大口の需要家に、稼働の可否を示すガイダンス情報を提示するのは、横河ソリューションサービスが担当。神戸市のポンプ場以外の施設の稼働状況も確認し、電力の需給が合致するように調整する。さらにポンプ場など施設の稼働による使用電力の実際の変化から、目標に対する過不足を予測。蓄電池の充電・放電を制御することで微調整し、より確度の高い電力の需給調整が可能か検証するのが今回の実証実験だ。

 今回の実証実験は関西電力が中心になって、2016年から5カ年計画で実施する「関西VPPプロジェクト」の一環として実施する。経産省の20年度「需要家側エネルギーリソースを活用したバーチャルパワープラント(VPP)構築実証事業補助金」の対象事業になっている。

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