山陽電、明石市「天文科学館」60周年で記念電車 「沿線の持続的な成長と発展」

20201114山陽明石

 明石市と山陽電気鉄道は14日、明石市立天文科学館の開館60周年を記念した特急電車「シゴセンゴー」の運転を始めた。同日から12月18日まで、山陽姫路駅と阪神大阪梅田駅の間を直通特急として1日に5往復半、運転する。姫路方面と大阪方面の両方の先頭車両に記念のヘッドマークを取り付けたほか、中づりポスターには小学生以下の子供たちから募集し、「宇宙怪獣」を想像して描いた194人分のイラストを掲載した。大阪、神戸、姫路など山陽・阪神沿線の各地に天文科学館の魅力を伝える。

 同日午後に山陽明石駅のホームで開いた式典(写真)では、明石市の泉房穂市長があいさつし「姫路から梅田まで、まさに子供たちの夢をのせた電車が走るのはとても喜ばしい。これからもしっかり『時のまち明石』を盛り上げていきましょう」と話した。式典の司会は天文科学館の井上毅館長が務めた。午後1時ごろに開催した式典の終了後、電車は午後4時に発車するまで同駅に停車し、ポスターに掲載したイラストを自由に見られるようにした。イラストを応募した子供たちや家族、鉄道ファンなど約1200人が訪れた。

 山陽電の吉田育朗専務は式典のあいさつで、「全国的に少子化高齢化が問題になるなか、山陽電車にとっても最も重要な課題は沿線の持続的な成長と発展」と述べた。このため「駅の利便性にとどまらず、駅を中心とした街づくりによる居住人口の増加や、イベントの開催・情報発信による交流人口の増加などの取り組みは、今後ますます重要になると考えている」という。地域行事としても機能する「シゴセンゴーの運行の機会をいただいたのは弊社にとっても、まことに有意義」と話していた。

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