国際フロンティア産業メッセが開幕 兵庫知事「ものづくりあっての付加価値」

20200903国際フロンティア
 
 西日本で最大級の産業総合展示会である「国際フロンティア産業メッセ」(主催・国際フロンティア産業メッセ実行委員会)が3日、神戸市中央区の神戸国際展示場で始まった。同日午前に開催した開会式で、主催者を代表してあいさつした兵庫県の井戸敏三知事は、兵庫県内の製造業が多いことについて「ものづくりがあってこそ、初めて付加価値が生まれる」と強調。兵庫県の産業全体が活性化することに期待感を述べた。4日まで。

 新型コロナウイルスの感染拡大を受けて他人との接触を減らすため、足元では情報通信産業の活躍が目立っている。井戸知事は「これからの情報社会においては少しハンデを負うのではないか、と思われる方もあるかもしれないが、私はそうは思わない」と製造業を鼓舞。感染防止のために開催するかは判断は難しかった面もあるというが「迷う必要なかった、という結果にしたい」と展示会を契機とした商談の成果などにも期待を寄せた。

 続いてあいさつした神戸市の久元喜造市長は、新型コロナウイルスと共存するウィズコロナ社会について触れ、「コロナウイルスと真正面から向き合い、コロナウイルスがもたらす災厄と戦う、そしてコロナウイルスが存在していても平穏な日常と経済活動を守り抜くという強い意志を持つということではないか」と指摘。そのうえで「今回の開催にもそういうメッセージが込められているのではないかと考えている」と話した。

 兵庫県内を中心とした317社が出展。出展社数は過去最大になった昨年(522社)の約6割になった。特別展示のテーマには「くらしと健康・医療」を取り上げた。川崎重工業とシスメックスの共同出資会社であるメディカロイドは同社が開発した国産初の手術支援ロボットを動画で紹介するほか、エア・ウォーターは「歯の神経」の再生医療などを模型を使って説明。神戸医療産業都市の最新の成果に触れられる。

 すべての入場者には検温を実施するほか、講演会などでは入り口で手指消毒を実施。展示場や講演会場ではエアコンの使用と同時にドアを開放して積極的に換気するなど、感染症対策には力を入れて開催している。

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