「ロングライフデザイン」受賞のファミリア肌着など展示 グッドデザイン神戸展

20191121グッドデザイン賞展示

 神戸市は22日から開催する、2019年度のグッドデザイン賞を受賞した商品やサービスなどの展示会「グッドデザイン神戸展2019」を報道機関向けに公開した(写真)。19年度の受賞件数は過去最高の1420件だったが、このうち「グッドデザイン大賞」などの特別賞を受賞した製品など約30点を展示。神戸市に立地する企業の製品では「ロングライフデザイン賞」を受けたファミリア(神戸市中央区)の「打ち合わせ半袖肌着」などを展示した。

 ファミリアの「打合せ半袖肌着」は生後4カ月までの乳児向けで、同社が創業した1950年当時からのロングセラー。赤ちゃんの活発な動きを妨げず、汗をしっかり吸収するよう、国産の綿100%フライス編みの生地を使用。敏感な赤ちゃんの肌を刺激しないよう、タグや縫い目を外向きに付けるデザインを日本で初めて採用した。赤ちゃんを思う製品哲学を体現し、その後の日本のものづくりに大きく影響した点などを評価したという。

 「大賞」を含む特別賞の約30件のうち、富士フイルムホールディングスの中核事業会社である富士フイルムの製品が5件を占めた。これら5件はまとめて展示。同社は、どこの事業部も属さないデザインセンターを配置し、デザインを通じたブランド価値向上に取り組んでいる。結果としてプロジェクターに医療機器と、幅広い分野でグッドデザイン賞を獲得したことを展示を通じて示した。

 会場はデザイン・クリエイティブセンター神戸(KIITO)2階ギャラリーCなど。デザインにかかわる分野の第一人者や審査委員らによる「グッドデザイン連続講座」を、23日から12月7日までの5回に分けて実施。希望者は、それぞれKIITOホームページの申し込みフォームから応募する。30日に開催する座談会「兵庫のグッドデザイン」にはファミリアの岡崎忠彦社長も出演。聴講は別の申し込みフォームを利用する。

 このほか審査委員が体験できる「模擬審査」や造形の基礎を学ぶ「造形ワークショップ」など、展示以外のプログラムも充実した。展示の観覧も含め、すべてのプログラムが無料だ。展示は12月8日まで(月曜休館)。

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