「医療用ロボット工学の父」など講演で活況 医療機器の開発促すイベント開催

20191109日米医療機器フォーラム

 米国の専門家を交えたセミナーや討論会などを通じ、医療機器の開発を促すイベント「2019日米医療機器イノベーションフォーラム」が8日、神戸市内のホテルで開催された。米IBM出身で「医療用ロボット工学の父」とも呼ばれる米ジョンズ・ホプキンス大学のラッセル・テイラー氏が基調講演したことなどで、多くの医療や機械の研究者、メーカーなどの関係者らが集まり活況だった。さらに、超高齢化への対応に加え、産学官と医療との連携を掲げた「神戸宣言」を発表した。

 同イベントは2014年から国内各地で開催しており、今年で6回目。神戸では初めての開催だ。米シリコンバレーを拠点とする非営利組織の「US-Japan Mextech Frontiers(USJMF)」と、神戸医療産業都市推進機構、神戸市、神戸大学の4者が主催した。セミナーでは医療で活用するロボットの将来展望について紹介する一方、討論会では医療現場の需要をいかに研究開発機関が取り込むかといったテーマの議論を展開。域内に病院など医療機関を抱える神戸医療産業都市の強みをアピールした。

 「神戸宣言」は神戸医療産業都市推進機構の村上雅義専務理事が発表。超高齢化社会への対応には予防医療の普及や高齢者の社会参加を促すツールの開発が必要と指摘。画像診断の技術やAI(人工知能)を組み合わせることで、身体への負担が小さい検査や診断を可能にする医療機器を開発を促すとの方向性を示した。そのために鍵になるのは臨床情報で、病院が人材育成や機器開発の場としても機能することが重要だ。研究開発機関は医療と連携することを重視する方針も示した。

 神戸市や神戸医療産業都市推進機構は今回のイベントを機に、病院と研究開発機関との連携に、いっそう力を入れたい意向だ。360社・団体と国内でも有数の医療産業の集積地になったが、課題とされている相乗効果を発揮する1つのきっかけにもなるとみている。(写真は神戸市の寺崎秀俊副市長が開会のあいさつをする様子)

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