神戸アイセンター「ビジョンパーク」が世界的デザイン賞 米「IDEA」で銅賞

20190828神戸アイセンター

 神戸市立神戸アイセンター病院(神戸市中央区)の玄関で、病院の待ち合いや視覚障害者の支援スペースなども兼ねる「ビジョンパーク」(写真=神戸市提供)が世界的なデザインの賞を受賞した。あえて障害物になりうる段差や家具などを配置して、集まる人が互いに見守り合う空間になるよう設計。キッチンやボルダリング施設も設置し、すべての集まる人が楽しく過ごせるように配慮した点などが評価されたようだ。

 受賞したのは「インターナショナル・デザイン・エクセレンス・アワード(IDEA)」で、環境デザイン部門の銅賞。アメリカ工業デザイナー協会(米シカゴ)が主催し、世界3大デザイン賞の1つとされる。米中部時間で21日に受賞が決まった。ビジョンパークを設計した山崎健太郎デザインワークショップ(東京都中央区)の山崎健太郎氏らが受賞者になる。

 ビジョンパークは単なる待合室ではなく、視力の低下を抱える人が生きる意欲を回復するのを支えるために、さまざまな人が集う「公園」をめざして設計したという。神戸アイセンターの設立を主導し、世界で初めてiPS細胞を使った眼の難病治療に取り組む高橋政代氏による、患者以外の人にこそ視覚障害に関する情報発信が必要との意見も取り入れられた。定期的にイベントなども開催しており、公益社団法人のネクストビジョン(神戸市中央区)が運営している。

 神戸アイセンターは神戸市立医療センター中央市民病院と、先端医療センター病院の眼科機能を集約して2017年12月にオープンした。眼科の基幹病院でありながら、世界最先端の研究機関でもある、国内初の施設だ。

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