神戸製鋼、ホットスタンプ用めっき鋼板を量産開始 欧州自動車メーカー採用

 神戸製鋼所は28日、「ホットスタンプ」と呼ばれる成形技術に対応しためっき鋼板を開発し、量産を開始したと発表した。欧州の自動車メーカーが車体の骨格部品の素材として採用。神戸製鋼は、スペインの自動車部品会社であるゲシュタンプ社(マドリッド)向けに出荷し、現地で加工する。寸法の精度などを正確に成形しやすいうえ、製品の加工にかかる時間の短縮で生産性を高められる点が評価された。

 ホットスタンプはプレス前に鋼板を加熱して強度を下げ、加工しやすくなってからプレス成形する技術。ホットスタンプ用冷延鋼板の強度は高く、これまで自動車向けに多く使われてきたハイテン(高張力鋼)よりも小さな部品で同じ強度が出せるため、排ガス規制に対応した車体軽量化に寄与する材料とみられている。神戸製鋼は17年に開発し、すでに国内メーカー向けの自動車部品として量産を進めていた。今回これを亜鉛めっき処理して耐食性を高め、適用できる部品の幅を広げた。

 加工しやすい超高張力鋼やホットスタンプ用冷延鋼板に加え、同めっき鋼板の開発によって品ぞろえを一段と強化した形だ。自動車業界では、温暖化ガスである二酸化炭素の排出規制の強化で車体の軽量化が求められる一方、先進国では衝突時の安全性を考慮して車体の強度向上を求める規制も強化されている。神戸製鋼は両方のニーズに応える素材として、これらの拡販を進めたい考えだ。

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