松本関経連会長、神戸空港「グレードアップ必要」 記者会見の主なやりとり

20190512松本関経連会長

 関西3空港懇談会で座長を務めた関西経済連合会の松本正義会長(住友電気工業会長)は11日夕方、同懇談会後に記者会見し、今回作成した文書「関西3空港懇談会 取りまとめ」の内容などについて説明した。関西国際空港を基幹空港、神戸空港は関西国際空港と大阪国際(伊丹)空港の補完をになうという位置付けは変えず、神戸空港の発着枠や運用時間を拡大することについて松本氏は、関係者の間で「納得をいただいている」と話した。記者会見での主なやりとりは以下の通り。

 --今回合意した新たな神戸空港の運用はいつから始まるのか。

 「これからエアライン(航空会社)がこうしたい、ああしたいと言ってくると思うが、それを受けて国土交通省のみなさんと相談して決定したあと、実際に運用に入る。いま何月何日という日付は言えない。ただ今日は国土交通省の航空局長も来てくれたので、われわれの決断を尊重してくれるだろう。神戸のほうも非常に喜んでくれていた。規制緩和の第一歩ということで、ブレークスルー(突破)したということで」

 --文書の案は全員一致か。

 「いろいろとご質問はあったが、基本的には『これでいこう』と。いろんな経緯もあり、みんな言いたいことをいっぱい言うので(事前の)調整は大変だったが、基本的には私どもが調整した内容で全員一致だった」

 ーー神戸空港には2025年までに国際線を飛ばすということか。

 「定期便はともかく国際線をどうするかというのは、みんな考えなくてはいけないねという合意のもとだった。ただ神戸市長も(兵庫知事の)井戸さんも言っていたが、いまの神戸空港で国際空港としては、ちょっと貧弱すぎる。滑走路の問題ではなくて、インフラを国際空港並みにグレードアップする必要がある。少なくとも関西は東京と同じレベルのポテンシャリティ(潜在能力)を持っているとして、その国際空港としてちょっとはずかしい。インフラ整備は重要になってくるだろう。連絡橋も狭いし、アクセスも問題だ」

 --いまなぜ関西3空港の規制緩和の機運が高まっているのか。

 「いまに始まった話ではない。いろんな国際イベントが相次いでいる。関経連の会長になってから、ずっとその話を聞いてきた。これは(神戸空港の)規制緩和をしなくてはいけないなと、かねて私は思っていた。ようやく、みなさんの合意を得てブレークスルーができた。これからは(神戸空港について)いろんなアイデアがでてくるだろう。台風の影響で早まった面があるにせよ、神戸空港の規制緩和は、関西国際空港が台風被害を受ける前から、大局的な観点で考えていたことだ」

 --井戸兵庫知事は神戸空港1日120便就航、3時間延長を主張していたが。

 「事務局の根回し、調整が効いたということ。就航する航空会社が4社しかない神戸空港で、60便から一気に120便まで増やしても、便がこないかもしれない。しかし変化があったら、また関西3空港懇談会を開いて対応しましょうという形にしたのが効いた」

 「井戸さんとは、よく話をした。まず運用時間を1時間延ばせば、かなり変わってくるよというのが実感できる。そのうえで80便というのは1日16時間の運用で、1時間に5便という計算だ。急に拡大すると人員の手当ても大変だ。それで、まずは80便に拡大、1時間延長という結論を得た」

 ーー神戸の国際線検討は単なる検討に終わるのか。

 「単なる検討だけで、こんなところには書けない。ちゃんとやってくださいよ、ということだ。繰り返しになるが国際空港には風格が必要だ。しかし誰の予算だ、いつから着工だ、と時間がかかる。いままで神戸と兵庫はずっと(国際線就航を)言ってきたわけだから、国際線をやる気持ちがあるのなら、それなりの対応をしてもらわないと。われわれが、これせえ、あれせえ、というわけにもいかない。やるんだったら覚悟決めてやってくださいよ、と。2025年までなら、われわれも検討しますよと言っている」


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