川重、鉄道車両事業「再建は可能と判断」 金花社長ら再建委員会で検討

 川崎重工業は25日、2019年3月期まで2期連続で大幅な赤字を計上した鉄道車両の製造部門について「再建は可能と判断した」と発表した。同日午後に東京都内で開催した決算説明会の配布資料に、金花芳則社長を委員長とした「車両事業再建委員会」での検討結果を掲載。今後は(1)プロジェクト管理の抜本的強化(2)品質管理の是正(3)量よりも質の重視--と、3つの方針を徹底する。

 車両事業では、米ロングアイランド鉄道向けで資材費の増加に加え、コスト削減が想定通りに進まなかったことなどで採算が悪化。米ワシントン首都圏交通局向けでは、配線の施工不良がみつかり、納入済みの車両にも改修が必要になった。国内でも想定通りにコスト削減が進まず、車両事業は2018年3月期は124億円の営業赤字、19年3月期は137億円の営業赤字を計上していた。

 車両事業の収益悪化を受けて、車両事業再建委員会を昨年10月上旬に設置。資材価格上昇への対策や、組織体制、事業のあり方などを検討していた。

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