川重の今期、純利益38%増に 鉄道車両の収益が改善、造船2期ぶり赤字予想も

20190425川重決算グラフ

 川崎重工業は25日、2020年3月期の連結純利益が前期比38%増の380億円になる見通しだと発表した。前期まで2期連続で大幅な赤字を計上した鉄道車両の部門で、赤字の計上がなくなる見通し。建設機械、鉱山機構向けなどの油圧機器も収益を押し上げる。造船の船舶海洋の部門は稼働率悪化で2期ぶりに赤字になる予想だが、これを補って増益を確保する見通しだ。年間配当金は前期据え置きの70円(うち中間35円)を予定する。

 売上高は7%増の1兆7000億円、営業利益は12%増の720億円を見込む。航空機エンジンなどを製造する航空宇宙システムの部門は、売上高が前期比12%増の5200億円になる見通しで、増収をけん引する。ただ民間機向け分担製造品の収益性低下で同部門の利益は前年並みにとどまる見通し。モーターサイクル&エンジンは円安・ユーロ高の影響もあって減収減益になるが、全体としては増益になるとみている。

 予想の前提になる為替レートは、対ドルで110円と前年実績(110円77銭)に比べやや円高・ドル安を想定。対ユーロでも125円と、前年(128円33銭)比での円高を想定した。対ドルで1円の円高が進めば、通期の営業利益は20億9000万円押し下げられる。対ユーロでは同じく1円あたり3億1000万円の影響が出るとしている。

20190425川重セグメント

 同時に発表した19年3月期の連結決算は、純利益が前年同期比5%減の274億円だった。従来予想の310億円から下振れした。航空機エンジンでは部品を製造しているロールス・ロイス社製ボーイング787用「Trent1000」に運航上の問題が起きたことで、負担金148億円を営業外費用に計上。負担額が増加したことなどが影響した。

 売上高は1%増の1兆5947億円、営業利益は14%増の640億円になった。船舶海洋の改善に加え、エネルギー・環境プランとでの増益が寄与した。

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