川重、機関車の製造が5000両に到達 兵庫工場で記念式典
- 2018/12/20
- 15:14
川崎重工業は20日、機関車の製造が累計5000両に到達したと発表した。鉄道車両を製造する兵庫工場(神戸市兵庫区)で同日、記念式典を開催。川重の車両カンパニープレジデントである本川一平・常務執行役員ら同社の関係者に加え、5000両目の納入先であるJR貨物と、共同で製造した三菱電機の役員らも含む約150人が式典に参加した。(写真=川重提供)
川重の兵庫工場は1906年(明治39年)に開設。最初に製造した機関車は、1911年(明治44年)に当時の鉄道院向けに納入した「6700形式蒸気機関車」だった。その後は日本初の電気式ディーゼル機関車「DD10」などのほか、パナマ運河でひき船に使う電気機関車も製造した。5000両目になったのは電気機関車「EF210」。「桃太郎」の愛称を持つ、東海道線や山陽線などで活躍するJR貨物の主力機関車だ。
トラックドライバー不足などを背景に、再び鉄道貨物が脚光を浴びつつある。すでに国内貨物をトラックから鉄道に切り替える動きもある。一方で、川重の車両事業は、新幹線の台車問題などを受けた信頼回復などが課題になっている。海外事業の採算改善など事業の立て直しも急務だ。主力の電車に加え、技術の蓄積が厚い機関車にも「けん引役」としての期待がかかりそう。
トラックドライバー不足などを背景に、再び鉄道貨物が脚光を浴びつつある。すでに国内貨物をトラックから鉄道に切り替える動きもある。一方で、川重の車両事業は、新幹線の台車問題などを受けた信頼回復などが課題になっている。海外事業の採算改善など事業の立て直しも急務だ。主力の電車に加え、技術の蓄積が厚い機関車にも「けん引役」としての期待がかかりそう。
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