「神戸ビーフ」の推進団体が40周年で式典 記念食肉市で最高値1463万円

20240225設立40年

【神戸経済ニュース】「神戸ビーフ」のブランドを推進する団体「神戸肉流通推進協議会」(事務局・全農兵庫県本部畜産部)は25日、同協議会を1983年に設立してから40年を迎えたのを記念した式典を神戸市内のホテルで開催した。同協議会の名誉会長である斎藤元彦・兵庫県知事(写真左)はあいさつし「神戸ビーフは兵庫県が日本のみならず世界に誇る宝物」だと述べ、同協議会によるブランド化や品質管理の成果を強調した。「日本全体では子牛の価格が厳しい状況にある中、但馬牛は価格が上がる傾向が続いており、次世代をになう若い生産者にとっても希望、夢になる」とも語った。

 同協議会の設立前から神戸ビーフや神戸牛・神戸肉といった呼び方は普及していたが、それらが何を指すのか明確ではなかった。このためブランド名「神戸ビーフ」を中心として定義を明確にし、消費者の混乱を防ぐのを目的として、生産者や消費者、食肉流通業界それぞれの団体で設立したのが同協議会だ。2012年には輸出も始まった。外国産も含め世界にさまざまな「和牛」が出回る中で、「神戸肉」「神戸ビーフ」「神戸牛」「但馬牛」「但馬ビーフ」は国内だけでなく、海外でも商標登録を進めて引き続きブランドの維持・発展をめざす。

 同日、神戸市中央卸売市場・西部市場(神戸市長田区)で開催した記念の食肉市「神戸肉枝肉共励会」には100頭(雌牛32頭、去勢牛68頭)の枝肉が出品された。特に味が良いとされる雌牛で、最高位の「名誉賞」は養父市の太田克典氏が生産。枝肉重量は464.6キログラムだった。価格は1463万4900円。精肉店で飲食も展開する太田家(神戸市兵庫区)が購入した。価格は名誉賞に次ぐ順位である「最優秀賞」の雌牛(456.7キログラム、502万8267円)に3倍近くの差を付けて、今回の最高値になった。

 去勢牛の名誉賞は南あわじ市の垣幸司氏が生産。494.3キログラム、311万4090円で、同じく太田家が購入した。100頭平均の枝肉重量は434.4キログラム。平均価格は220万8230円。キログラムあたりの単価は平均で5067円。販売金額の合計は税別で2億2082万3083円になった。

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