神戸ビーフ、サウジへ初の輸出で式典 近畿農政局長「畜産の成長に輸出不可欠」

20230224神戸ビーフ出発式

【神戸経済ニュース】神戸肉流通推進協議会(事務局・全農兵庫県本部畜産部)は24日午前、サウジアラビアに神戸ビーフを初めて輸出するのを記念した式典「出発式」を神戸市内で開いた。あいさつした神戸肉流通流通推進協議会の神沢友重会長(JAみのり組合長)は「高所得国でありアラブでは唯一G20(世界20カ国のグループ)にも参加している」と指摘。高所得国で人口も多いサウジでの消費拡大に期待感を表した。

 続いて農林水産省の出倉功一・近畿農政局長があいさつし、日本の人口減少や新興国の経済成長などを考慮すると「農畜産業の持続的な発展には輸出の拡大は不可欠」と強調。21年に初めて1兆円を超えた農林水産物・食品の輸出について「2025年の輸出額目標2兆円の前倒し達成に向け」「政府を挙げて取り組んでいる」と語った。このほか輸出を手がけるエスフーズ(2292)の平井博勝専務らもあいさつした後、テープカットで初輸出を祝った(写真)。

 神戸ビーフの輸出先としては39カ国目、イスラム圏ではアラブ首長国連邦(UAE)、カタールに続く3カ国目になる。イスラム教の教義に合っていることを示す「ハラル認証」を受けた三田市の食肉施設で加工した神戸ビーフ150頭分を、2023年に輸出する計画だ。第1便は冷凍した肉2頭分のを航空便で送る。28日に日本を出て、3月1日には現地に到着する予定だ。

 主にステーキとして、現地のレストランなどで提供される見通し。神戸ビーフは冷凍のほかにも冷蔵(チルド)を航空便で送ったり、冷凍肉を船便で送ったりとさまざまな経路で海外に送るが、今回は初便のため通関に時間がかかる可能性が残るとして冷凍・航空便の組み合わせを採用した。現地ではチルドでの需要もあるといい第2便以降で検討する。式典の終了後には神戸ビーフの試食会を開いて、関係者がハラル認証を受けた神戸ビーフの味を確かめていた。

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