腹巻ノーリツ社長「中国の撤退・縮小は考えていない」 26年の営業益90億円目標

【神戸経済ニュース】ガス給湯器大手ノーリツ(5943)の腹巻知社長は、14日にテレビ会議システムを通じて開いた決算発表の記者会見で、「中国の撤退や縮小は考えていない」と述べ、今後も中国事業を拡大する方針を強調した。「圧倒的に人口が多いということと、まだまだ開拓できていないマーケットがある」と指摘。主力の販売地域である上海以外にも順次販売網を構築しており、23年3月期には販売先が11省に広がった。

 一方で腹巻社長は「やはり中国と日本との間には地政学リスクが伴う」とも指摘。中国での事業は、材料や部品の調達から販売まで、事業のサプライチェーン(供給網)を現地で完結させる。さらに現在は日本が主導している商品開発も、「足元の商品ぐらいは開発できるような形に持っていこう」といい、中国事業を「自立」させたい考えだ。

 加えて「海外事業における中国への依存度が高い」のも課題だと説明。中長期的には北米の拡大や、東南アジアの開拓を中心に、中国以外の事業を中国以上に成長させることで、相対的に中国の比率を下げたい考えだ。

 2023年の中国での業績は、売上高が421億2400万円(2億1500万円増)、営業利益が20億0400万円(6億4400万円増)と増収増益だった。海外売上高705億円のうち60%を中国が占める。同日発表した新中期計画「Vプラン26」では、最終年度の26年12月期に中国の売上高目標を497億円に設定。海外売上高に占める中国の比率は58%と、やや低下する計算だ。

 新中期計画では26年12月期に、同社全体の売上高目標を23年12月期に比べて14%増の2018億円、営業利益の目標は同2.4%増の90億円に設定した。国内では非住宅、ちゅう房といった住宅向け温水器に偏った収益構造を変革。海外では北米の拡大と、東南アジアに特に力を入れる。加えて3年間で総額325億円の投資を計画し、うち235億円を海外事業や生産革新など成長投資に投入する。

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