神戸医療産業都市を活用したウクライナ支援検討 神戸市・リビウ市の市長会談

20230524リビウ市長会談

【神戸経済ニュース】神戸市は神戸医療産業都市の医療資源を活用した、ウクライナ・リビウ市への支援を検討する。23日に神戸市の久元喜造市長と、リビウ市のアンドリー・サドビー市長がテレビ会議システムを通じて会談(写真)。サドビー市長がロシア軍によって負傷した軍人や一般人の治療やリハビリのために、病院など施設の建設が相次いでいることを紹介し、これを受けて久元市長が提案した。

 加えて久元氏が、9月に神戸市で開催する総合見本市「国際フロンティア産業メッセ」で、リビウ市の産業団地の状況や、神戸市の企業がリビウ市に進出する可能性などを紹介してはどうかと提案。サドビー市長は「ぜひとも参加したい」と応じた。

 リビウ市はウクライナ西部の大都市で、同国とポーランドなど外国への玄関口になっている。神戸市はロシアがウクライナに軍事侵攻する22年2月以前から、IT(情報技術)産業で連携をめざしてリビウ市に集積した民間企業などと連絡を取っていた経緯があった。両市長のネット上での会談も計画したが軍事侵攻が始まり、延期になっていたという。

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