斎藤兵庫知事、兵庫DC「宿泊者数コロナ前の10%増」目標 7〜9月に開催

20230524兵庫DC記者会見

【神戸経済ニュース】兵庫県の斎藤元彦知事(写真右)は23日、JR6社と兵庫県の観光団体などが連携して7〜9月に開催する国内最大級の観光キャンペーン「兵庫デスティネーションキャンペーン(DC)」について記者会見し、期間中の宿泊者数は新型コロナウイルスの感染拡大前である2019年の7〜9月に比べて約10%増の430万人を目標に設定したと明らかにした。

 今回のキャンペーンについて斎藤知事は、新型コロナで打撃を受けた「観光の本格的な回復に力強い追い風」であると同時に、「兵庫県が遅れているインバウンド(訪日外国人観光客)の取り込みに向けて、観光の質を高めていきたい」と話した。

 兵庫県はJR西日本と共同で記者会見を開催。JR西日本として出席した同社の国広正治・兵庫支社長(写真左)は目標管理について「駅の乗降客数や旅行商品の売上高などを通じて、JRを利用してどれだけ兵庫県に来ていただいたかを注視していく」と述べた。

 兵庫DCでは豪華列車「トワイライトエクスプレス瑞風(みずかぜ)」が初めて兵庫県内を目的地に設定。7月29日に大阪駅から城崎温泉まで運転するなど、兵庫県内を多くの観光列車が走る。姫路市の姫路城や書写山円教寺では、通常は非公開の建物や仏像を特別公開。神戸・姫路の人気観光施設と交通機関をセットにした「神戸・姫路デジタルパス」を、専用アプリを通じて販売するなどMaaS(マース、次世代移動サービス)にも力を入れる。

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