ウクライナ訪問団、神戸市にミコライウ市との連携要請 久元市長を訪問

20230522ミサイル破片

【神戸経済ニュース】国際協力機構(JICA)によるウクライナ支援の一環で、来日した同国のインフラ整備や復興を担当する政府高官や自治体幹部らの訪問団は22日、神戸市の久元喜造市長と面会し、ウクライナ南部で黒海につながる港街であるミコライウ市と連携して復興を支援するよう要請した。ウクライナの訪問団を率いるイーホル・コルホビー・ウクライナ政府復興室・協力パートナー調整官は「政府間の協力とともに、自治体間の協力もとても重要だ」と主張。重工業が盛んであるなど神戸市と共通点がある「ミコライウ市は神戸市と連携したいと考えている」と述べた。

 オデーサ市は横浜市と、ドニプロ市は大阪市と、首都キーウ市は京都市と、それぞれ友好関係を結ぶなど「自治体間の協力はすでに始まっている」とコルホビー氏は説明した。ミコライウは、いったんロシア軍に占拠されたが奪還した経緯がある激戦地。それだけに被害も大きかった。訪問団に加わったミコライウ市のセルヒー・コレニエフ副市長は、水道や発電所といったインフラに加え「学校や病院も多く破壊されたが、いま再建に努めている」と現状を訴えた。そのうえで「神戸市のみなさんには、震災復興の知見や経験を共有していただきたい」と求めた。

 久元市長は、神戸市とウクライナの間での情報通信(IT)企業間の交流をロシアによる侵攻前から着手していたこともあり、IT産業が活発な「リビウ市との連絡を強化している」と説明。一方で「港湾都市として共通している点があるので、ぜひ連携を進めていければ」と前向きに応じた。神戸市は今後、ミコライウ市とどのような形で連携できるか、どうすれば復興に向けたパートナーとして関係を築けるかなどを検討するとみられる。コレニエフ副市長は、久元氏に訪問の記念としてウクライナの工芸品、ウクライナ酒造最大手ネミロフ社のウオッカに加え、ミコライウを襲ったミサイルの破片(1枚目の写真)を手渡した。久元氏は神戸市の写真集を贈った。

20230522ウクライナ訪問団

 ウクライナ訪問団は16〜25日に国内各地を巡回する計画。これまでに千葉県、横浜市、京都市、大阪市を訪問。22日は午前中に神戸市役所で同市の復興の経緯などについて説明を受け、午後には神戸市内に滞在しているウクライナ避難民らとの意見交換などを予定する。23日は兵庫県の斎藤元彦知事との意見交換や、復興の際に発生する瓦礫(がれき)の処理にあたった会社などを訪問する計画だ。24〜25日には広島市で、21日にウクライナのゼレンスキー大統領も訪問した平和記念資料館などを訪れる。(2枚目の写真はウクライナ訪問団=左側=と久元神戸市長らの意見交換の様子)

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