東証、スカイマーク上場承認 12月14日グロース上場・新型機導入へ

20221110スカイマークピカチュウ

【神戸経済ニュース】東京証券取引所は10日、神戸空港に1日24往復(48便)就航させる航空会社スカイマークの上場を承認した。新興企業が多い中小型株向けの東証グロース市場に、12月14日付で新規上場する。経営破綻によって2015年5月に上場廃止になって以来、経営再建に成功して7年ぶりの再上場になる。公募・売り出し(公開)価格は12月5日に決める。(写真は神戸空港の滑走路上を進むピカチュウ仕様のスカイマーク機=資料)

 新規上場に伴う公募増資で、約200億円の資金を調達する想定。今回の資金調達だけでなく、新型コロナウイルスによる経済への影響が後退し、再び人の移動が活発になる時期に向け、設備投資などがしやすいように資本市場からの資金調達の道を付けるのが上場の目的とみられる。

 スカイマークは同日、現在運航中のボーイング737-800型機の後継機として、ボーイング737MAXシリーズを導入することを決めたと発表した。同シリーズの1つであるボーイング737-8型機6機のリース契約をこのほど結び、25年4〜6月期からの導入が決まった。さらに同シリーズの航空機6機の発注について米ボーイングと基本合意した。26年度から順次導入する計画で、正式契約に向けてボーイングと競技を続ける方針としている。

 スカイマークの洞駿社長は、同社の再上場を受けて「これも債権者の皆様や株主の皆様、そしてご搭乗いただいた多くのお客様のおかげであり、心から感謝申し上げます」「これからも安全運航を第一に、高い運航品質とシンプルで心のこもったサービスを身近な運賃でご提供する当社独自のビジネスモデルを追求し、お客様にご満足いただける航空会社を目指してまいります」とのコメントを発表した。

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