家次シスメックス会長「インドますます有望」 現地生産「中国で経験ある」

【神戸経済ニュース】医療用検査機器を製造するシスメックス(6869)の家次恒会長兼社長は10日に開いた決算説明会で、「これからインドは、ますますプロミシング・エリア(有望な地域)だ」と述べ、人口増加が見込まれる大国での市場拡大に期待感を語った。インドでは「メイク・イン・インディア(国内製造する外国企業には優遇策を設ける)というポリシーがあるが、このあたりは中国での経験がある」と述べ、現地になじんだ業容の拡大に意欲を見せた。

 家次会長兼社長はインドについて「経済そのものも強くなるし、中国は政治的に厳しい状況があるが、インドはそれほどでもないため、そういう地域での展開がある」と語った。そのうえで「いずれにしても、ありがたいのは円安」「この波にどう乗るか」と述べ、改めて海外事業に積極姿勢を見せた。さらに2024年3月期からは、国産初の手術支援ロボットでシスメックスが販売代理店である「ヒノトリ」の海外展開も計画。円安を追い風に「成長を持続していきたい」と話していた。

 中国では現地大手であるマインドレイ(邁瑞医療国際)との競争が激化が警戒されているが、家次氏「90年代から中国に事業を展開しており、ブランド力には自信がある」と市場に浸透していることを強調。「品質やサービス・サポートで高い評価を得ている」「ヘマトロジー(血球の数を計測する血液検査)では『井戸を掘った人』と言われている」と述べ、競争優位に状況にあると自信を見せた。

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