ワールド、9月の既存店売上高18.9%増 行動制限なく4〜9月期は19.8%増

【神戸経済ニュース】アパレル大手のワールド(3612)が5日発表した9月の月次動向は、国内既存店舗の小売り売上高が前年同月の18.0%増(速報値)だった。9月前半は気温の高さと大型台風による悪天候の影響で、販売も低調気味に推移したという。だが下旬には気温が低下したことで、秋物商品の販売が急速に立ち上がった。大型台風の際に臨時休業した店舗は100店舗以上だった。

 新型コロナウイルス感染拡大前である19年9月との比較では29.7%減だった。19年9月は消費税率引き上げ前の駆け込み需要が膨らんだ。9月の新規出店は10店舗、撤退は13店舗。月末時点の小売店舗数は2313店になった。このうち既存店売上高の集計対象は1533店だった。ネット通販なども含む9月の国内小売売上高は前年同月比36.1%増だった。

 同時に発表した2022年4〜9月期の既存店売上高は前年同期比19.8%増だった。3年ぶりに新型コロナによる行動制限がない5月の大型連休や夏休みシーズンを迎え、外出のための衣料品への需要が高まった。ネット通販での売上高は37.4%増。ネット通販も含んだ「国内小売り売上高」は前年同期に比べて27.5%増だった。3月からナルミヤ・インターナショナル(9275)が連結対象になったのも寄与した。

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