シスメックスとJCRファーマ、再生医療で新会社 折半出資で研究開発

【神戸経済ニュース】医療用検査機器のシスメックス(6869)と、バイオ医薬品のJCRファーマ(4552)は3日、再生医療や細胞治療に関する製品を製造販売する新会社を同日付で設立したと発表した。新会社名は「AlliedCel(アライドセル)」で、シスメックスとJCRファーマが折半出資した。社長はJCRファーマの薗田啓之常務、副社長はシスメックスの辻本研二・技術戦略本部長が務める。

 臓器や器官になる幹細胞や、それ以外の細胞を使った再生医療に使う製品を開発する。造血幹細胞なども取り扱う可能性があるという。バイオ医薬品開発の中で蓄積したJCRファーマの細胞を取り扱うノウハウと、シスメックスが持つ自動化や効率化に品質管理のほか、血液のあつかいに関する技能などが相互補完的で、研究開発の推進につながると両者で合意した。

 従来の化学合成した医薬品や、バイオ医薬品などでは解決が難しかった難病や希少疾患などを治療するための技術や医薬品の開発をざす。製品ができるまで新会社は研究開発が中心になる。共同出資会社の設立によるシスメックスの収益への影響は「軽微」(広報担当者)としている。

 JCRファーマは3日、神戸市西区の産業団地「神戸サイエンスパーク」に新工場を建設すると発表した。「ワクチン生産体制強化のためのバイオ医薬品製造拠点等整備事業」に採択されたことで、補助金も活用して工場を建設する。補助金の交付決定額は現時点で確定していないという。新工場の詳細については今後詰める。

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