姫路〜家島諸島のバス船セット券、今年は三宮でも販売 観光需要で路線維持

20211025家島坊勢島

【神戸経済ニュース】神姫バス(9083)は姫路駅前〜姫路港の路線バスに加え、姫路港〜家島諸島いずれか1航路をそれぞれ往復する乗車券と乗船券のセット「しま遊びきっぷ」を同社の三宮バスターミナル(神戸市中央区)でも販売している。最大22%(560円分)が割り引きになる割安な切符だ。島内の協力店で割り引きなどの特典もある。昨年よりも販売期間を延ばしたのに加え、販売する場所を増やす目的で、三宮バスターミナルでの販売に乗り出した。家島諸島への観光客を増やし、姫路港〜家島諸島航路の利用者拡大をねらう。

 姫路駅前〜姫路港の路線バスは神姫バスが運行、姫路港〜家島諸島の航路は3社が運航。姫路港〜家島(真浦港・宮港)は高速いえしま、高福ライナーの2社が、姫路港〜坊勢島(奈座港、男鹿島経由便も)は坊勢輝汽船がそれぞれ運航している。運航会社の垣根を越えた企画乗車・乗船券で、12月26日まで販売し、同日まで利用できる。価格は2000円。三宮のほかでは神姫バス姫路駅前乗車券窓口でも販売している。

 国土交通省の神戸運輸監理部による「家島諸島航路における交流人口拡大および航路利便性向上による航路確保・維持にに関する検討委員会」をきっかけとして、神姫バスと海運3社が共同で取り組んだ。家島諸島の少子高齢化・人口減少によって、姫路港〜家島諸島の航路はいずれも利用者数が減少している。今後さらなる減少が見込まれる中で、将来も住民が生活に不可欠な航路を維持するには、観光客の利用を増やす必要があるとの認識で一致。そこで昨年に初めて「しま遊びきっぷ」を姫路で発売した。

 昨年に比べると発売を約2カ月前倒ししたうえ、三宮でも「しま遊びきっぷ」を販売することで、神戸・大阪方面からの観光客の獲得をめざす。神姫バスによると、まだ三宮での販売実績はない。ただ兵庫県が県内旅行を振興する「ふるさと応援!ひょうごを旅しようキャンペーン」も始まった。観光旅行が再開される中で、それほど遠出でもない、ちょうどよい訪問先として家島諸島に向かう観光客の増加を関係者らは期待しているという。(写真左は家島、写真右は坊勢島の弁天島=いずれも神戸運輸監理部提供)

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