(動画)マリンピア神戸、解体前に神戸市消防局が訓練 「普段できない地域貢献」



【神戸経済ニュース】建て替えのため1月15日に閉館した神戸市垂水区の商業施設「三井アウトレットパーク・マリンピア神戸」では1日から10日のうち5日間に、本格的な解体作業を控えて神戸市消防局が実際の商業施設を使用した訓練を実施している。マリンピア神戸を保有する三井不動産(8801)と運営会社の三井不動産商業マネジメント(東京都中央区)が地域貢献の一環で訓練施設としての活用を申し出て、神戸市消防局がこれに応じた。

 報道機関に公開した6日には、救助の訓練を実施。倒壊した建物の壁面に見立てたコンクリートの床にエンジンカッターで担架が入る侵入口を開ける訓練や、金属製のドアに三角形の穴を開けてドアの反対側から開錠する訓練を実施した。情報収集のためのドローンを自動運航する試験は、機器不調のためできなかった。訓練は4〜5人の小隊ごとに実施。この日は20人程度が訓練に参加し、全体での参加人数は110人程度になる見込み。

 このほか大規模施設の総合的な消火訓練に加え、ドローンを使った火災現場などの情報収集の訓練、エレベーターに閉じ込められた人を救助する訓練、エスカレーターを破壊して挟まれた人を救助する訓練なども予定する。神戸市消防局としては「訓練施設を保有しているとはいえ、本物の商業施設を使って破壊訓練ができるの本当に貴重な機会でありがたい」(神戸市消防局警防部警防課の小沢顕二・計画係長)という。

 1月までマリンピア神戸の所長を務めた三井不動産商業マネジメント・西日本支店運営統括課の岩城信太郎課長は、「閉館セレモニーにも、あれだけ多くのお客様に来ていただいたので、普段できないことで地域に貢献できればと考えた」と話していた。三井不動産は2024年度内に完成する建て替え後の新施設も、引き続き地域密着の運営をめざす。

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