メディカロイドやNTTドコモ、東京〜神戸で手術支援ロボ遠隔操作 商用5G利用

2023020遠隔手術

【神戸経済ニュース】シスメックス(6869)と川崎重工業(7012)が折半出資する手術支援ロボットのメディカロイド(神戸市中央区)とNTT(9432)傘下のNTTドコモとNTTコミュニケーション、神戸大学は、東京都内と神戸市の2拠点で、高速通信規格「5G」の商用回線を使って、手術支援ロボット「hinotori(ヒノトリ)」を遠隔操作する実証実験に成功したと発表した。都内に設置したロボットで実施する手術を神戸の医師が支援。都内の医師と神戸の医師が、途中でロボットの操作を交代することもできた。

 手術は泌尿器分野を想定。東京のロボットには骨盤内の臓器モデルを取り付けて、1日に模擬手術を実施した(写真=NTTドコモ提供)。ロボットを操作する「サージョンコックピット」は東京と神戸の2カ所に設置し、両方に医師が着席。手術映像を共有しながら模擬手術を進めた。円滑にロボットの操作を交代できたことも確認。熟練した医師の手術を遠隔地で受けられたり、若手医師が多くの経験を積んだりといった利用が期待できることを示した。

 すでに商品化しているヒノトリと、同じく商用回線として提供している「5G」のモバイル通信回線を利用。実用化している技術の組み合わせとあって、全国どこでも質の高い手術を可能にして、地域による医療格差の解消をめざす「遠隔手術」に近づいたともいえる。実験に参加した各機関は実用化に向け、臨床利用を想定した技術開発やノウハウの蓄積などを進める。神戸市が産学官連携事業で推進する「神戸未来医療構想」の一環として引き続き取り組む。

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