六甲バタの1〜3月期、税引き益4.2倍 補助金を特別利益に計上で
- 2021/05/08
- 02:12

チーズ大手の六甲バター(2266)が7日に発表した2021年1〜3月期の単独決算は、税引き利益が前年同期比4.2倍の8億1300万円だった。補助金収入7億1900万円を特別利益として計上した。19年4月に完成した神戸工場(神戸市西区)の生産設備などに対して、兵庫県の産業立地促進補助事業による補助金(設備投資補助で7億円、雇用促進で1900万円)を受けることが決まった。
売上高は前年同期比2%増の130億円、営業利益は2%減の3億9800万円になった。分野別の売上高はチーズ部門が微増の119億円。業務用チーズの減少を、「巣ごもり消費」が追い風になった家庭用チーズの伸びで補った。チョコレートも家庭での消費が増えて31%増の8億4500万円。ナッツ部門は新製品の「ビールに合うチーズスナックミックス」などが寄与して4%増の1億8900万円だった。
21年12月期の業績予想は修正を見送った。税引き利益は57%増の15億円を見込む。1〜3月期に特別利益で計上した補助金収入は織り込んでいないが、新型コロナウイルスの影響が不透明であるほか、旧工場用地など遊休資産を整理する可能性があることなどから、引き続き精査中としている。
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