ヒラキ、今期純利益20%減に 原料高や円安など逆風・専門店出店は継続

20210508ヒラキ決算

 格安の靴を製造販売するヒラキ(3059)は7日、2022年3月期の連結純利益が前期比20%減の4億5000万円になりそうだと発表した。外国為替市場で円相場がやや下落しているのが逆風になるほか、国際商品相場の上昇で原料高などの影響を受ける見通し。新型コロナウイルスの緊急事態宣言を受け、抑制していた広告宣伝も再開することで販管費も前期比を上回る。

 売上高は1%増の162億円、営業利益は24%減の7億円を見込む。専門店は今期も阪神間を中心に5店舗程度の出店を継続する計画だ。すでに4月に「イズミヤ多田店」(川西市)を出店した。すでに前期までに出店した6店舗と合わせて、10店舗を上回る見通しだ。専門店の出店増は自社オリジナル商品の売り上げ構成比の上昇に寄与し、採算性の向上にもつながっているという。

 年間配当計画は、前期据え置きの20円(うち中間10円)としている。安定配当を継続する。

 同時に発表した21年3月期の連結決算は、純利益が前期比73%増の5億6000万円だった。従来予想の4億2000万円から上振れした。外出自粛で店舗販売が伸びず、売上高に占める通信販売の比率が高まったことで、コストの抑制につながった。専門店の増加も寄与した。売上高は微増の159億円、営業利益は2.1倍の9億2200万円だった。

▽関連記事


関連記事

広告

コメント

コメントの投稿

非公開コメント

広告

神戸経済ニュース twitter

広告

神戸経済ニュースについて

神戸経済ニュース

Author:神戸経済ニュース
「神戸を知ると世界が分かる」を合い言葉に、神戸の景気・企業・金融・経済政策などにまつわる話題を随時お伝えします。すべての記事がオリジナルです。

詳しくはこちら。

広告