神鋼環境の水素発生装置、トヨタ部品センターに設置 フォークリフトに使用

20210422神鋼環境HHOG

 神鋼環境ソリューション(6299)は岩谷産業(8088)を通じて、トヨタ自動車(7203)の大口第2部品センター(愛知県丹羽郡大口町)の太陽光水電解水素ステーションに水電解式水素発生装置「HHOG」(写真=神鋼環境提供)を納入、設置したと21日に発表した。HHOGは水を電気分解して水素を取り出す装置。今回構築した一連の水素ステーションは、太陽光で発電した電力を使ってHHOGを稼働することから、「低炭素」の水素を製造できる。

 岩谷産が太陽光を活用した水電解水素ステーションを納入する一環として、神鋼環境のHHOGを採用した。摂氏0度・1気圧の標準状態で毎時20立方メートルの水素を生産することができる。発生した水素で、構内の燃料電池(FC)式のフォークリフトを稼働する。この取り組みが愛知県の「低炭素認証水素制度」の5件目として3月に認証を受けた。

 神鋼環境はHHOGを1993年に製品化。シンプルな操作や整備によって、高純度の水素ガスを発生するのが特徴だ。すでに約200件の納入実績がある。従来は、水素が燃料であるFCの開発や活用実証を目的に納入するケースが多かったが、FCの開発が進んだこともあり、足元では実際のエネルギー活用を目的としたHHOGの導入が増えている。神鋼環境はさらに水素への関心の高まりを追い風に、さらに納入件数を伸ばしたい考えだ。

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