三星ベの今期、純利益36%減に上方修正 国内外で自動車用ベルトが回復
- 2021/02/05
- 14:31
三ツ星ベルトは5日、2021年3月期の連結純利益が前期比36%減の35億円になりそうだと発表した。従来予想の28億円から上方修正し、減益幅が縮小する見通しになった。主力の自動車用ベルトの販売が国内外で回復しているのを反映する。新型コロナウイルス感染対策のため、出張旅費などが引き続き減少していることで、収益が従来想定を上回る見通しになった。
売上高は11%減の630億円、営業利益は38%減の45億円を見込む。従来予想は610億円、32億円だった。20年7〜9月期で回復が先行した中国に加え、同10〜12月に米国も経済が回復し、自動車向けの需要が伸びた。国内でも自動車生産の回復が目立ち、20年10〜12月期の営業利益は15億円強と、前年同期に比べ3%上回った。中国や東南アジアでは農業機械向けも回復した。
年間配当金は前期据え置きの54円(うち中間27円)の予定を据え置いた。
同時に発表した20年4〜12月期の連結決算は、純利益が前年同期比38%減の27億円だった。4〜6月期を中心に、新型コロナウイルスの影響による出荷先の稼働停止などで、自動車用ベルトの販売が国内外で減少したのが響いた。売上高は13%減の473億円、営業利益は41%減の34億円だった。
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