川重、今期最終赤字250億円に上方修正 北米でオートバイの回復顕著で
- 2021/02/04
- 12:10
一方で、売上高は前期比9%減の1兆5000億円になる見通しを据え置いた。事業分野(セグメント)別でみて「モーターサイクル&エンジン」と、油圧機器を含む「精密機器・ロボット」の売上高は従来予想から引き上げたが、鉄道の「車両」が従来想定を下回る見込みになった。新型コロナウイルスの感染拡大による工事の遅れなどを背景に、米国向け鉄道車両の売上高計上が遅れる。車両事業は新型コロナの影響による採算悪化も今回予想に織り込んだ。
業績予想の前提は1ドル=104円、1ユーロ=123円とした。従来予想では、それぞれ106円、123円としていた。1ドルあたり1円の円高が進めば営業利益は6億9000万円、1ユーロあたり1円の円高で営業利益は1億円、それぞれ押し下げられる見込みとしている。02年3月期以来19期ぶりの無配とする配当計画は維持した。
売上高は前年同期比9%減の1兆324億円、営業損益は37億円の赤字(前年同期は309億円の黒字)になった。
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