神戸商工会議所、緊急事業「換気シミュレーション」の結果公開 旅館など5施設

 神戸商工会議所は、新型コロナウイルスに関する緊急事業として実施していた「神戸換気シミュレーション・プロジェクト」の結果を公開した。これまで中小規模の施設などでは、あまり実施してこなかった室内の気流のシミュレーションを通じて、感染防止に関する安全性などが確認できるかを検証する試みだ。シミュレーションした結果の動画を特設ホームページに掲載している。

 公開したのは、神戸商工会議所の「神商ホール」「特別会議室A」、有馬温泉の旅館である有馬山叢御所別墅(神戸市北区)の「ロビー&レストラン」、兵庫県立西播磨文化会館(たつの市)の「講堂」「体育館」の3カ所5施設分だ。いずれもコンピューターの中に施設の立体モデルを構築し、換気口や窓の配置などから空気の流れを推定した。

 シミュレーションには、建築の専門家として国士館大学の南泰裕教授、気流の専門家として芝浦工業大学の西村直也教授の協力を得た。対象の各施設とも、空気の流れに加え、施設内の空気中に微粒子が撒き散らされた場合にどういった動きになるかなども推定。「窓を開けるとどれだけ換気がよくなるのかも、改めて目で見るとよく分かるし、今後は何らかの形で新たなビジネスにつながれば」(神商の産業部)。

 ただ課題として浮き上がったのは、費用が意外に大きくなりそうなこと。建物の立体モデル構築には、多くの時間と労力が必要になる。古い建物で設計図が残っていなかったり、設計図があっても最新の状態でなかったりすると、さらに現状調査に時間がかかる。今回のシミュレーションでも立体モデルの作成に、両教授の研究室に所属する学生を投入。一連の作業の中で最も多くの時間がかかったという。

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