井戸兵庫知事「約半分の費用で大容量通信」 兵庫情報ハイウェイの利用促す

20200829井戸知事講演

 兵庫県の井戸敏三知事(写真)は28日に神戸市内で開催した内外情勢調査会神戸支部の会合で講演し、兵庫県が県内の行政機関や教育機関を結ぶネットワークとして整備した「兵庫情報ハイウェイ」の民間貸し出しサービスを活用することで、神戸市から100キロメートル程度離れた遠方の地域では「約半分の費用負担で大容量の通信が利用できる」と強調。同ネットワークの活用を促すと同時に、淡路島国際公園都市(淡路市)やひょうご情報公園都市(三木市)などに企業誘致する際のメリットとして訴求できるとの見方を示した。

 兵庫情報ハイウェイは淡路島を含む兵庫県全体を周回するように、行政の専用回線を張り巡らせたネットワークだ。物理的なネットワークへの入り口であるアクセスポイントは今年度に1カ所追加して25カ所になる。通信速度も毎秒20ギガバイト(ギガは十億)に倍増した。神戸市や尼崎市にあるインターネットのプロバイダー(接続事業者)から自社まで、NTTに自社専用の光回線を借りると、距離が100キロメートルだと賃借料が80万円程度。だが利用料金が無償の兵庫情報ハイウェイを使うことで、この分が不要になる。プロバイダーとの契約費用を含めても月にかかる通信環境の利用料が約90万円程度と、使わないケースに比べて半額に抑えられると井戸氏は説明した。

 特に首都圏などから企業を誘致する際、井戸氏は「情報基盤の整備は必要」と重ねて強調。兵庫情報ハイウェイを「情報基盤としての活用をぜひ期待したい」と述べ、神戸市や阪神間以外の場所での新たな企業立地への期待を語った。

 講演全体では「新型コロナとの戦いを乗り越え、未来の兵庫への道筋をつける」と題して話した。兵庫県が実施した新型コロナウイルス対策や医療体制の強化を振り返ったうえで、今後の経済の回復には個人消費を喚起する施策が必要と改めて主張した。

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