神戸製鋼の株主総会、株価低迷に関する質問が相次ぐ 新型コロナで出席者61%減

20200624神戸製鋼

 神戸製鋼所が24日午前に神戸市内で開催した定時株主総会では、株主から株価の低迷に関する質問が相次いだ。「2017年に発覚した品質データ改ざん問題について結局どう総括しているのか」「来期は黒字にできるのか」などと、さらなる株価の下落に対する懸念などを背景に経営陣の姿勢などを問うた。議長を務めた山口貢社長は、目先の支出削減に加え「当社の強みを見極める」ことなどを通じた事業の拡大で、業績を改善させる方針を改めて説明した。    

 株主総会は神戸市中央区の神戸国際展示場で定時株主総会を開催。報道関係者には音声だけを公開した。午前10時半に山口貢社長が開会を告げたあと、新型コロナウイルスの感染防止を目的として株主や役員、従業員らの会場への滞在時間を短縮できるよう、議事の迅速な進行に協力を求めた。招集通知に記載した事業概況とほぼ同じ内容になる足元の業績の説明などは、一部を簡略化した。

 取締役や、監査等委員である取締役を選任する議案は、すべて会社提案通り承認した。株主総会は午前11時54分に終了し、所要時間は昨年よりも39分短い1時間24分だった。会場に足を運んだ株主は昨年(372人)より61%少ない145人だった。発言した株主数も8人と、昨年の13人に比べて減った。会場では使用するイスの数を例年の約4分の1に抑え、大きく間隔を開けた。株主には会場への入場前にサーモグラフィーによる検温と体調を確認する質問表の記入を求めた。

 同社株は6月に入っておおむね400円台前半で推移。新型コロナで世界の株式が売られた影響で、3月13日に付けた年初来安値の283円からは回復したが、17年の品質データ改ざん問題公表前と比較すると、3分の1程度の株価にとどまる。21年3月期は会社予想を示していないが、市場では2期連続の最終赤字になるとの予想が多いだけに、株価には先行き不透明感が広がっている。(写真は神戸市中央区の神戸製鋼本社=資料)

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