カルナバイオ、がん治療薬候補の開発権などカナダ社から買い戻し 自社で治験

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 カルナバイオサイエンスは25日、カナダの製薬会社シエラ・オンコロジー(バンクーバー)に与えていた、がん治療薬候補の物質「AS-0141」の開発権・販売権・製造権のすべてを再取得すると発表した。AS-0141はカルナバイオが作り出した物質。2016年5月にシエラ社との間で、開発・販売・製造の全権利をシエラ社に譲る代わりに、開発が進展するごとカルナバイオが一時金を受け取る契約を結んだが、これを解消するという。(写真はカルナバイオ本社が入居するビル=神戸市中央区)

 シエラ社が開発を進める医薬品を別の1種類にしぼり、AS-0141の開発を中止することを決めたため。カルナバイオがAS-0141の権利を実質的に買い戻し、がん治療薬候補として開発を継続する。ただシエラ社が権利を持っている間にも開発が進展し、米国で「新薬臨床試験開始届(IND申請)」を完了。2021年から第1相(フェーズ1)の臨床試験(治験)を始められる段階になった。この開発の進展に対して、カルナバイオはシエラ社に対して対価を支払うという。

 カルナバイオがシエラ社から開発権などを買い戻すのは、カルナバイオが自社で治験ができる体制を整えたという面もある。同社は現時点でシエラ社が準備を進めたAS-0141の治験について、自社で進める計画を示している。カルナバイオとシエラ社の詳しい契約内容は非開示としているが、2020年12月期の連結業績への影響は「軽微」という。

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