富岳4冠、松本理研理事長「慢心せず富岳の力を引き出す努力を続ける」

20200623富岳記者会見

 理化学研究所の松本紘理事長(写真=理研が配信した動画より=左から3人目)は23日、同研究所(理研)と富士通が開発しているスーパーコンピューター「富岳」が4つのコンピューターの性能ランキングで1位を獲得したのを受けて、理研の計算科学研究センター(神戸市)で記者会見した。松本理事長は「トップに立ったからといって慢心することなく、これからも富岳の力を引き出せるよう努力を続けたい」と述べ、2021年度を予定する富岳の全面運用開始に向けて一段と性能が向上することへの期待感を述べた。

 松本氏は、富岳の開発する際に「単にスピードが速いだけではなくて『ソサエティ5.0』時代に役立つインフラとして、AI(人工知能)やビッグデータ解析などでも高い性能があることを目指した」と説明。開発の手法としては「ソフトウエア開発とハードウエア開発を常に並行して、互いに意見を交換して、ベストの性能を出す『コーデザイン(co-design)』に取り組んだ」と説明。さらに「今回の栄冠はそのおかげ」と続けた。

 現在は一部の機能を使った試験利用を通じて、全面的な運用開始に向けた調整や準備を進めている。松本氏は「まだまだパフォーマンス(性能)を上げる余地がある。最大限の努力をしたい」と意気込んだ。

 記者会見では計算科学研究センターの松岡聡センター長(写真左から2人目)が「あらゆるアプリケーション(ソフト)を見て、それらが最高の性能を発揮するようにコーデザインを行った結果できたマシン」と述べ、ランキングの上位を狙うことを目的としたスーパーコンピューターでないことを強調した。富岳がトップになった4つのランキングすべてで2位を大きく引き離したが「まだマシンは100%の性能を発揮したわけでない」と述べ、さらに性能を向上させる余地があることも改めて説明した。

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