富岳4冠、富士通の時田社長「富岳の価値を世界に届けたい」 CPU販売で

 理化学研究所と共同でスーパーコンピューター「富岳」を開発する富士通の時田隆仁社長は23日、富岳が4種類の性能ランキングで1位を獲得したことについて開いた神戸市内での記者会見に、東京都港区の富士通本社からテレビ会議システムを通じて参加した。時田社長は米ヒューレット・パッカード・エンタープライズ社と提携し、富岳に約16万個搭載した中央演算装置(CPU)「A64FX」を販売することに言及。「富岳の開発目的の1つである開発の成果をグローバルに展開するということを実行し、富岳の価値を世界に届けたい」と語った。

 スーパーコンピューター事業は採算が厳しく、国内の電機各社が相次いで撤退した経緯がある。国内で残っているのは実質的に富士通だけだ。富岳の前世代スーパーコンピューターである「京」も開発に富士通が携わったが、商業的に成功したとはいいがたい。富士通のスーパーコンピューター事業にとってCPUの販売は、主要な収益源の1つになる可能性が高い。

 一方でスーパーコンピューター事業の収益性について記者が質問すると、時田氏は直接的な回答を避けたが、「社会のあらゆる課題にリーチし、社会を持続可能にするビジネスにまい進する」と、スーパーコンピューターが同社の事業領域であることを改めて説明。そのうえで「富士通の持つテクノロジーが理研の英知とともに世界一を取れたということ、これが今後の富士通にとって大きな機会になったととらえている」と述べ、コンピューター技術においては同社の世界的な存在感を高めたとの見方を強調していた。

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