神戸市、特別定額給付金の振り込みを1日4万件に 市長「システムを本格稼働」

20200610久元市長

 神戸市の久元喜造市長(写真)は10日の定例記者会見で、全国民に10万円を配布する特別定額給付金について、同日から「大幅に振り込み数を増やす」と表明した。同日は約7万5000件の銀行口座などへの振り込みを実施。11日以降は1日に約4万件の振り込みを実施して、住民から要望の多い早期の振り込みをめざす。同日から特別定額給付金のために開発した「システムを本格的に稼働する」という。

 神戸市はマイナンバーカードを利用した給付金のオンライン申請を5月1日から、郵送申請のための申請用紙の発送を5月14日に始めた。受け付けた申請から順次審査、振り込みの作業に移っている。ただ6月10日までの申請数67万6096件のうち、これまで実際に給付したのは申請数に対して16.4%の11万985件にとどまる。今後は給付状況は神戸市のホームページでも毎日公表する。

 システムが本格稼働することによって、不備がなければ5月22〜25日に申請が到着した分は6月中旬ごろ、5月26日〜6月上旬の到着分は6月下旬ごろの振り込みをめざす。久元市長は「当初は申請後1カ月半から2カ月後、したがって7月の遅い時期に受け取る人が多いことを想定したが、大幅に前倒しする」と説明。「すでに届いているものは、6月中に給付が完了することをめざして作業する」という。久元氏は「大都市の中では最速のスピードで、特別定額給付金がみなさんの手元に届くように、全力で取り組んでいきたい」と話した。

 特別定額給付金のために開発したシステムは「基準日である4月27日現在の住民基本台帳の記載内容を基礎データとして持ち、これを申請内容と照合して申請の処理状況を管理する」と説明。久元氏は、全国民を対象として特別定額給付金が支給され、確認には全国共通の仕組みである住民基本台帳を使うことから、久元氏は「本来こういうものは国が用意をしないといけない」と指摘していた。

 振り込みは平日に実施する(土日は実施しない)が、月末営業日、月末前営業日、毎月25日の3営業日前の資金需要が多くなる日も振り込みを実施しない予定だ。

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