上山ワールド社長「勝てる業界にすること可能」 株価「本当に深く反省」
- 2020/05/08
- 13:33
アパレル大手ワールドの上山健二社長は8日、テレビ会議システムを使って開催した決算説明会で、「この業界を勝てる業界にするということが可能だと思っているので、そこにまい進していきたいということは、まったく変わっていない」と述べ、アパレル業界には依然として成長余地があるとの見方を強調した。2018年9月の再上場以来、同社の株価が低迷していることについて、記者の質問に答えた。上山社長は6月23日に開催する株主総会を機に会長に就き、経営執行の責任者である社長を鈴木信輝グループ専務執行役員に引き継ぐ予定だ。
上山氏は2015年4月に社長に就任。在庫管理の厳格化に加え、アパレル業界では製造業などに比べて遅れていた内部管理のデジタル化や、アパレルの周辺事業として同社が保有する経営資源を同業他社や他業種と共有するプラットフォーム化など、同社の経営改革を進めてきた。アパレル業界は人口減少による市場縮小の影響を受けるとみられてきた中で採算を改善し、19年3月期まで4期連続の増益を確保した。20年3月期は減益、21年3月期は8期ぶりの最終赤字の見込みで「今般のコロナでいったんブレーキがかかった」というが、「今後もワールドのチャレンジは続く」と力を込める。
株価について上山氏は、「特に上場時に持っていただいた株主のみなさまには申し訳ない推移をしている。本当に深く反省をしているし、重く受け止めている」と繰り返す。「5年連続の増益も、はたすことができず、私自身も5年2カ月の在任の中で業績を伸ばし続けることができなかったのは事実だ」と述べた。一方で「われわれの掲げた戦略、方向性が正しかったことを引き続き証明し続けていく日々が今後、待っていると認識している」と訴え、株主や投資家に対して新たな経営陣への支持を呼びかけた。
上山氏は2015年4月に社長に就任。在庫管理の厳格化に加え、アパレル業界では製造業などに比べて遅れていた内部管理のデジタル化や、アパレルの周辺事業として同社が保有する経営資源を同業他社や他業種と共有するプラットフォーム化など、同社の経営改革を進めてきた。アパレル業界は人口減少による市場縮小の影響を受けるとみられてきた中で採算を改善し、19年3月期まで4期連続の増益を確保した。20年3月期は減益、21年3月期は8期ぶりの最終赤字の見込みで「今般のコロナでいったんブレーキがかかった」というが、「今後もワールドのチャレンジは続く」と力を込める。
株価について上山氏は、「特に上場時に持っていただいた株主のみなさまには申し訳ない推移をしている。本当に深く反省をしているし、重く受け止めている」と繰り返す。「5年連続の増益も、はたすことができず、私自身も5年2カ月の在任の中で業績を伸ばし続けることができなかったのは事実だ」と述べた。一方で「われわれの掲げた戦略、方向性が正しかったことを引き続き証明し続けていく日々が今後、待っていると認識している」と訴え、株主や投資家に対して新たな経営陣への支持を呼びかけた。
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