神戸医療産業都市「もっとロゴを共有してほしい…」 立地企業ら運営委員会を開催

20200218神戸医療産業都市ロゴ

 もっと神戸医療産業都市のロゴを共有してほしい--。神戸市中央区のポートアイランドに立地する企業や研究・教育機関などの代表者による2019年度2回目の「神戸医療産業都市運営委員会」が18日に開催され、3つの部会が今年度の活動を報告した。その中で広報部会が強調したのは、神戸医療産業都市の構想から20周年を機に制定したロゴマークを立地企業・機関が共有できるようにしたこと。一体的な広報活動によって、各社が発信する情報の影響力向上などをねらう。

 運営委員会の議論がもとになって、ロゴを制定した神戸医療産業都市推進機構(神戸市中央区、本庶佑理事長)はロゴマークの利用についての要綱(利用規定)を昨年6月1日付で作成した。だが、360を超す立地企業・団体のうち、ロゴの使用を申請したのが現在までに8社・団体にとどまっている。「ロゴが使える」というのが浸透していなことなどが原因のようだ。改めて各社・団体に周知して利用を促す考えという。

 このほか運営委員会では、都市環境部会で昼休み時間帯にキッチンカーの誘致を進めているほか、ポートライナーの混雑問題にも取り組む。朝ラッシュ時の神戸駅〜市民病院で10分間隔のバス運行が実現したことも報告。同部会が神戸市の公共交通課に呼びかけたのが、きっかけの1つになったという。医療産業の集積をめざす各地では、ほとんどの場合に食と交通が課題になっているという。それだけに、解決できれば神戸医療産業都市の強みに転じる可能性がある。

 運営委員会では、産学連携部会も設置。人材育成など長期的な課題を含めて、産学連携のあり方について課題を整理している。各社の問題意識を出し合うことで、より成果を得やすい方策などを探る。他の国内の医療産業の集積地では、立地企業が神戸ほど多くないこともあり、こうした一種の自治活動的な課題解決への取り組みは見られない。都市経営の一部で各社の交流が発生することで、外国企業など異なるカルチャーを持つ企業を受け入れた際の効果が期待できそうだ。

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