地域寄席「もとまち寄席恋雅亭」が4月で43年の歴史に幕 凮月堂ホール閉館で

20200110恋雅亭

 1978年の第1回から月1回のペースで開催し、テレビでの人気者や大御所も出演することで知られてきた地域寄席「もとまち寄席恋雅亭」が、4月に開催する第500回で42年の歴史に幕を下ろす。恋雅亭同人会と、世話人の落語家・桂春蝶さんが10日に発表した。第1回からの会場である「凮月堂(ふうげつどう)ホール」が老朽化に伴い閉館。凮月堂が貸館事業から撤退するため。来場者数は累計10万人を超す、神戸屈指の地域寄席だった。(写真は恋雅亭開催日の凮月堂の様子=10日)

 恋雅亭は1975年ごろに当時の凮月堂社長である下村光治氏が、文化的な催しで地元、元町商店街に活気を与えたいと考えたのがきっかけ。のちに初代世話人になる6代目・笑福亭松鶴氏と演芸プロモーターの楠本喬章氏に相談し、神戸凮月堂(神戸市中央区)の地下に開設した凮月堂ホールで、毎月10日に定例の地域寄席が開かれるようになった。恋雅亭の名は風月堂のビルやホールの内装がレンガのデザインであることから。

 1995年の阪神淡路大震災で一時中断したが、松鶴さんや楠本さんが亡くなった後も遺志を継いで開催され、毎回人気を集めていた。亡くなった桂米朝さんら「四天王」も数多く出演。テレビで人気の月亭八方さんや桂南光さん、笑福亭鶴瓶さんらもしばしば出演し、若手落語家にとっては「恋雅亭」に出れば1人前と言われるほどだ。1月10日のプログラムでも桂文珍さんがトリを務める。

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