旧正月祝う春節祭、北野の異人館街で初開催 南京町と連携・19日プレイベント



 神戸市中央区の中華街・南京町で旧正月を祝う行事「春節祭」を今年は、「神戸北野春節祭」として北野・異人館街でも開催する。北野の住民や商業者、異人館関係者らで組織した実行委員会が主催。旧正月である25日と翌26日に、南京町の春節祭とステージイベントを共有。19日のプレイベントも南京町と連携して開催する。北野町は古くから財を成した華僑らが異人館に移り住むなど、中国人とゆかりのある地域というが、北野で春節祭を開催するのは初めてだ。(動画は昨年の南京町での春節祭)

 神戸北野春節祭でメーンの会場は、「風見鶏の館」南側の北野町広場。円形ステージを使って、獅子舞や中国民族舞踊、太極拳、一瞬で面の表情が変わる伝統舞踊の「変瞼(へんめん)」などを披露する。南京町の春節祭の出演者が重複して、25〜26日に北野でも出演する。このほか南京町「老祥記」の豚まんや、台湾風かけご飯「魯肉飯(ルーローファン)」のキッチンカーなど、飲食も充実。中国風の赤い提灯で飾ったフォトスポットは3月1日まで開設して、異人館と南京町という神戸観光の「ええとこ取り」を誘う。

 25〜26日には、北野通り沿いの神戸北野美術館で「ポチ袋宝くじ」を販売する。1回200円で、ペア宿泊券など豪華な商品を用意した。購入すれば何かが当たるハズレなしで、さらにポチ袋を持ち歩くと異人館周辺や、神戸市内の観光施設で割り引きが受けられる。19日のプレイベントは午前11時と午後1時に、神戸華僑総会(神戸市中央区)の舞獅隊が獅子舞の演舞で登場。神戸で最も歴史のある中国獅子舞のチームだ。

 本家である南京町の春節祭は24〜26日に開催。24日のオープニングセレモニーには久元喜造神戸市長、藤原俊平・兵庫県神戸県民センター長も出席する予定だ。ステージイベントやポチ袋宝くじの販売、獅子舞による祝儀取り、剪紙(せんし)と呼ばれる切り絵の実演販売などを実施する。各店で2020円の商品を用意する「2020フェア」も開催予定だ。19日のプレイベントでは、ハーバーランドや大丸前での獅子舞、元町商店街や三宮センター街でのパレードなども予定する。

 南京町の春節祭は岩田弘三ロック・フィールド会長が委員長を務める実行委員会が主催。昨年は4日間の開催で24万8000人の来場者があった。今年は3日間とあって20万人程度の人出を見込む。特に25、26日の南京町は混雑が予想されている。北野町でも春節祭を開催することで、多少は混雑緩和への期待もあるという。

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