川重の「LNG発電船」、船級協会が設計基本承認 海上などで発電

20190609発電船イメージ図

 川崎重工業は、液化天然ガス(LNG)を燃料として、船上の発電設備から地上に向けて電力を供給する「発電船」(浮体式LNG発電プラント)が、世界の主要な船級協会である「DNV GL」(ノルウェー・オスロ)の設計基本承認を取得したと発表した。新製品や新技術の基本的な設計方針である「概念設計」が船級協会による技術の規則に適合していることが確認されたことを示し、今後の開発を進めやすくなったり、受注につなげやすくなる公算だ。

 今回、承認を取得したのは4基のガスエンジンで発電する「ガスエンジンモデル」(イメージ図の左=川重提供)だ。発電出力は3万キロワット。同等のクラスで世界最高水準になる発電効率のガスエンジンを採用した。起動開始から10分以内に100%の出力に到達する高速起動が可能だ。船体に相当する「浮体」のサイズは長さ120メートル、幅36メートル、高さ6.5メートル。3500立法メートルのLNGタンク2基を搭載する。

 ガスタービンエンジンと排熱回収ボイラー各2基と、蒸気タービン1基を搭載し、ガスタービンコンバインドサイクル方式で発電する「CCPPモデル」(発電出力8万キロワット、図の右)はDNV GLに設計基本承認を申請中で、引き続き認証取得をめざす。石油や重油を使った従来の火力発電よりも発電効率は向上。環境性能も向上することから、川重は新興国向けなどに需要があるとみている。

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