本庶佑氏、神戸発ベンチャーの世界展開アピール 米ボストンで共同イベント
- 2019/06/03
- 10:37
神戸市と神戸医療産業都市推進機構は米東部時間1日午後に米ボストンで、独化学・医薬品大手バイエルの日本法人であるバイエル薬品(大阪市北区)と共同で、神戸医療産業都市に拠点を置くベンチャー企業を紹介するイベントを開催した。推進機構の理事長で、昨年のノーベル生理学・医学賞を受賞した本庶佑氏はビデオメッセージを通じて、神戸でも医療産業に関連するベンチャー企業の育成に力を入れていることを強調。神戸発ベンチャーの世界展開が期待できることなどを説明した。(写真=神戸医療産業都市推進機構提供)
イベントでは神戸に拠点を置くベンチャー企業である、Epigeneron(本社は東京都中央区)、Gemseki(同)、四国核酸化学(本社は高松市)、シンプロジェン(神戸市灘区)、ネクスジェン(神戸市中央区)の5社が事業内容を説明。このほか神戸市の三重野雅文・医療産業都市部長、バイエル薬品の高橋俊一オープンイノベーションセンター長がそれぞれベンチャー育成の取り組みなどについて話した。
推進機構によると現地の医療産業に関連する企業の関係者や研究者、ベンチャーキャピタルなど約80人が参加した。ボストンは米国での生命科学(ライフサイエンス)の研究機関の集積地で、バイエルも拠点を置く。米ペンシルバニア州フィラデルフィアで3~6日に開催する、ライフサイエンス分野でのビジネスマッチングイベント「BIO International Convention」に合わせて、神戸市、推進機構とバイエル薬品がイベントを企画した。
神戸市と推進機構、バイエル薬品は2月、ベンチャー企業の育成や海外展開で連携協定を結んでいた。今回は連携協定に基づく海外イベントの第1弾になった。
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